お月見されましたか?
エアコンのいらなくなったベランダには澄んだ虫の声。
秋が来たんだな、という感じです。
来週は秋分の日ですものね。

〇〇の秋というと、やっぱり一番は「読書の秋」でしょうか。
私は高校生の頃よく読みました、シェイクスピア。
400年以上も前の人なのに、誰でも一度は読むみたい。
有名な作品は数々あれど、作曲家が「音楽にしてみたい!」と
思った作品の一つが、この「ロメオとジュリエット」です。

たくさんの作曲家が音楽にしています。
ベルリオーズは交響曲風、プロコフィエフはバレエ音楽、
現代版に書き換えてミュージカルに仕立てたのはバーンスタイン。
他にも、ロメジュリを素材にした作品はたくさんあります。
そして、チャイコフスキーは20分ほどにまとめた、幻想序曲。

と言っても、普通にイメージする序曲とはだいぶ違います。
何しろスケールが大きい! だってチャイ様ですから。
交響曲の終楽章を2倍にしたくらい!
若い頃の作品とは言え、チャイコ節がさく裂します!
旋律こそ役割ははっきりしていますが、曲は自由に展開。
だから「幻想曲風」というのが一番合っているかもしれません。

悲劇なんですね、叶わぬ恋。
それをロマンティックに描くのはチャイ様をおいて他にありません。
曲の半ばで「愛のテーマ」が初めて一瞬だけ聞えてきます。
これを演奏するのがビオラとコールアングレ。震えます!
誰が何と言っても、この作品がロメジュリのベスト1です!

初めてオーケストラを聴く、という人には特にお薦めの1曲です。
それぞれの楽器の特徴もよく聞こえてきます。ハープも活躍!
「オーケストラってこんな音がするんだ」を、ぜひ体感ください!


日時 9月21日(土)14:00開演
会場 ルネこだいら 大ホール
曲目 エルガー 「威風堂々」第1番
   チャイコフスキー 幻想序曲「ロメオとジュリエット」
   メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」
入場 全席自由 1000円(当日券あり)
後援 小平市・小平市教育委員会・公益財団法人 日本骨髄バンク